blog‎ > ‎

column:消えゆくブランドについて

2010/06/15 7:35 に web master が投稿   [ 2010/06/15 9:09 に更新しました ]
先日アウトレットモールにてこのジャケットを購入しました。
 
これは「abx」というブランドのもので、LASTCALLというサンエーインターナショナル系列のお店での購入です。
写真では分かりにくいですが、細身のすっきりしたシルエットで、ハリのあるしっかりした綿生地とトレンチコートとダブルライダースジャケットのディティールを取り入れているのが特徴です。春~夏に羽織る爽やかな印象のジャケットとして活躍してくれそうです。
価格ですが、定価25,000円がなんと4,000円(!!)でした。約85%OFFです。
この価格には訳がありまして、このブランド自身がこの春に展開を終了してしまったので、処分価格で販売していたようです。
 
 
こういった事はアパレル業界ではよくある話です。
ここ最近でも、ワールドが展開している「UNTITLED」のメンズライン「UNTITLED NEN」が昨年夏に終了していたり、一度会社が倒産した後に丸井が買い取り、自社ブランドとして展開していた「SCOOPMAN」と「BARREAUX」がこの春終了したりと、気がつくとブランドが消えてしまっているといった同じようなパターンがあります。
 
私はブランドにはまったくこだわりが無いので、品質、価格のバランスが良く、自分の好みのデザインであれば人気では無いブランドの服も平気で買います。その為、ここに書いたようなブランドは撤退前にセール時やアウトレットモールで他社よりも安く売られている事が多く、私にとっては恰好の買い物対象となります。反面、気がつくとブランドがなくなっていたということもあります。
 
こちらのページで「セールで洋服の価値は変化する」と書いていますが、今回のようなブランド終了時の処分セールはその最たるもので、価格が下がった分だけ商品の価値が大いに高まります。
ただし、今後手に入らないというマイナス面があります。お気に入りのブランドであれば尚更です。今回紹介した「abx」は普段Sサイズを買う私でもM~Lを購入するほど細身でシャープなシルエットとちょっと凝った各所のディティールが好みで、ここ数シーズン普通にジャケットやコートを購入していたので、ブランド撤退は少々残念であります。
 
とは言え、ユニクロをはじめとしたファストファッションが台頭し、厳しい競争にある昨今のアパレル業界では止むを得ないことです。
せめて安価な価格で購入できた事に感謝しつつ、これまで購入した服を楽しんで着こなしたいと思います。
 
 
Comments