もはや日本の一般家庭のクローゼットには欠かせない存在となったユニクロです。
ファストファッションブランドとしては他にもGAPや無印良品、ZARA、H&Mなどがありますが、やはり店舗展開と通販サイトの充実により全国どこでもだれでも入手できる点において、庶民に最も身近なアパレルメーカーと言えます。
定評の品質と価格、そしてここ数年改良され続けているデザインやカッティング、素材など、何かと話題に事欠かないユニクロについて、このblogでは「UNIQLO Watching」と題して、時折ユニクロのメンズアイテムに関する情報を掲載していこうと思います。 私の記憶では、この「ファインオックスフォードシャツ(ボタンダウン・長袖)」が初めて出たのは2003年頃と記憶しています。(左の写真は出始め当初の品物の写真です。)当時はこの他にも「ファインクロスシャツ・ユーロ」など「ファイン~」シリーズの新しいドレスシャツが出始めた時でした。 登場時から「見た目に高級感のある生地を使い、ビジネスでもカジュアルでも使えるコストパフォーマンスの高いシャツ」として人気となり、7年を経た今日でも定番品として続いているのがこのシャツです。
しかしながら、その7年の間にもいろいろと細かい点が変更されているのをご存知ですか? 今回はこの「ド定番」である「ファインオックスフォードシャツ(ボタンダウン・長袖)」の新旧比較をしてみました。 商品番号は以下の通りです。
2010年購入:331-042227
2005年購入:331-021024
ここからが大きく変わった点です。(ここに記載のサイズはすべてSサイズでの実測値です。)
台襟の高さですが、2005年版がボタンのついている先端部が3cmでそこから背中側にかけて徐々に高さが増して最高点(背面部)で3,5cmになるのに対して、2010年版では襟のついているあたりからすでに3.5cmの高さになっていて、そのまま背面側まで続いています。つまり、2010年版のほうが襟が高いのです。右の写真は襟の比較ですが、襟自体は反対に2005年版のほうが長くなっています。
襟取り付け部~先端までの長さは2005年版:8.2cm、2010年版:7.7cmと襟の高さの差分と同じ0.5cmの違いがありました。 次に全体の寸法です。まず下の写真をごらん下さい。
これは上が2010年版、下が2005年版の身頃部分を重ねて比較したものです。
2005年版は身頃はBOXシルエットになっていて、身幅(脇の下)部から裾までほぼまっすぐ落ちています。これに対して2010年版はウエスト部(身頃ボタンの下から2個~3個あたり)がシェイプされています。
下の表が各部の寸法を計測した比較です。(単位:cm)
※「身幅2」は前身頃のボタン下から3個目部分の横幅を測定しています。
2005年版のほうが身幅が1cm狭いのでスリムに見えそうですが、身幅2で2cm違い。平置きで2cm=ウエストで2×2=4cm違うということになります。4cmの差は実際に着ると結構な違いになり、実際に着てみるとウエスト部分がすっきりしたシルエットになっているのがわかります。
※参考としてWeb掲載値も乗せていますが、Web掲載値より各部が若干小さいのは洗濯による縮みと思われます。
今回の変更のポイントは
という点です。特に身頃のシルエットに改良を加えたことにより、ウエストまわりがすっきりしてスタイリッシュなシルエットに変わっている点が大きなポイントになっています。尚、この変更はオックスフォードボタンダウンシャツに限らず、ユニクロのファインクロスシャツ全般に対して行われており、現在のファインクロスシャツはおおむね同じ仕様のようです。
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