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ドレスシャツは身頃が大事

下の写真は2枚のオックスフォードボタンダウンシャツを比較したものです。

どちらもビジネスでもカジュアルでも使えるオーソドックスなシャツで、手前のシャツは最近買ったもの、奥は7~8年前に買ったものです。しかもサイズ表記もほぼ同じ。(Sサイズ、首周り:38cm、裄丈:80cm)

写真を見て貰うと分かりますが、手前のシャツの方が身頃周りが細いのが分かります。同じサイズ表記でも、肩幅で約1.5cm、脇の下あたりで約2cmの差があります。(片側ずつの寸法なので、身幅としては3~4cmも違います。)
 
 


ここ数年、メンズの服は全体的にタイトになっています。当初はデザインされた尖ったアイテム中心でしたが、最近は全体的に細くなる傾向にあるようです。
ここで紹介したシャツも、それほどトレンドを意識したものでは無く、むしろ「定番」と言われるアイテムです。奥のシャツも7~8年前はごく普通のシルエットでした。しかし、今見ると明らかに身頃部分がゆったりしています。

ジャケットを着ている状態ではあまり分かりませんが、ジャケットを脱いだ状態を見たときに「この人のシャツ、サイズが合ってないのかな」と思った事ありませんか?こういう場合、上に書いたような「身頃がゆったりしたシルエットのシャツ」である事が多いようです。

昨今は上記のように全体的にシルエットが細くなる傾向にあるので、やや細身のシャツを探しやすくなっていますが、シャツはほとんどの店で「試着が出来ない」ものなので、自分の体型に合ったシャツを探すのは実は容易ではありません。しかも、多くのシャツは「首周り+裄丈」までは書いていても、身頃幅まで細かく書いているものは少ないものです。

ビジネスでシャツを着る場合、ジャケットのインナーとして着る事が多い為、シルエットに対してあまり注意を払わない場合が多いのが実態です。
反面、こういったシルエットへの細かい気遣いができる人は「とてもお洒落な人」とも言えます。簡単な事ではありませんが、是非気にしてみて下さい。シャツのシルエットがスマートになると、その人自身もスマートに見えるはずです。