春夏の季節は汗をかく事が多いものです。
汗をかいた状態でジャケットを着込んだり、背もたれのある椅子に座り続けるとシャツはシワだらけになります。 これは「シワがよった状態でアイロンを掛けている」のと同じ事をする為です。人の体は一定の体温がありますから、汗で湿ったシャツを着たまま何かに押し付けているだけで、シワがよってしまうのです。 少々のシワは止むを得ないとしても、あまりにシワだらけなシャツを着ていては、いくらコーディネートが上手でも清潔感に欠けます。 そこでおすすめなのが、昨今市場で増えた「綿100%のノンアイロン(形態安定加工)シャツ」です。 形態安定シャツは元々水分を吸収した後~乾燥時において以前(シワが無い)状態に戻るものなので、汗をかいた後も乾燥すればかなりのシワが目立たなくなります。 また、人は常に呼吸をすると同時に水分を皮膚から発散しているので、「スチーマー」の役割をします。これによってシワが減る事にもなります。 以前の形態安定シャツと言えば、良くて綿60%:ポリエステル40%、悪いと素材の過半数をポリエステルが占める「綿ポリ混毛シャツ」が主流でした。(もちろん今も売ってます。) しかしながら、「とりあえず何でも良い」という方は別として「ビジネスシーンでもお洒落をしたい方」や、「多少身なりに気遣いたい方」には綿ポリ混毛シャツは薦めません。 多くのシャツが白若しくは青一色のブロード生地ですが、生地に素材感が無く、安っぽい印象を与えます。 それに比べ、昨今増えた綿100%のノンアイロン加工シャツは綿100%の素材感や着心地をある程度維持しながら形態安定性を持っています。素材はブロードだけでなく、オックスフォードやドビー織など凝ったものも増えていますし、衿もプレーンだけでなく、ボタンダウンやワイドスプレッドなどバリエーションがあります。 1着1万円前後もする高級なシャツのしっかりした縫い目や素材の肉厚感、細番手のブロードのしなやかさには適いませんが、ある程度の素材感と着心地、デザインを維持しつつ、汗ジワ対策をするにはもってこいのシャツです。 いつもシャツにシワがよって困っている方、是非一度着てみて下さい。 ※UNIQLOの「ファインオックスフォードシャツ」(単価2,990円)も綿100%ノンアイロンシャツのひとつで私も所有していますが、価格、デザイン、機能のバランスが良く、中々重宝しています。 |
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