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ビジネスファッション情報 「チラ見せ」の良し悪し~ビジネス編

「チラ見せ」は遊びの要素を含めて、少ない面積で「良い」インパクトがあるものを見せる事ですが、ビジネスウェアにおいてはあまり適用されません。
ネクタイやベルト等面積が狭いアイテムは本来「チラ見せ」アイテムですが、上着を脱いでしまうとモロに見えてしまうので、むしろ「頻繁に見える」事を前提に選ぶのが普通です。
ビジネスウェアにおいて、「チラ見せ」になってしまう危険なアイテムが「肌着のシャツ」と「靴下」です。

(1)肌着
これは私が実際に見た経験からの感想ですが、ドレスシャツの下に肌着のTシャツを着ている人を見ると、以下の4種類に分かれます。
①シャツから透けてしまうような濃い色(黒、紺、赤等)のシャツを着ている。
②肌着としてプリントシャツを着ている。
③クルーネックのTシャツを着ている。(ノーネクタイの場合、襟元から肌着のネックが見える。)
④Vネックやネックの深い肌着を着ている。(ノーネクタイの場合、襟元から肌着が見えない。)


ここで間違った着方はどれでしょうか?もちろん①と②です。
①、②の多くは「肌着ではないTシャツ」を肌着代わりで着てしまっている例です。
黒等濃色のドレスシャツを着る場合は「肌着としての」黒、濃色のシャツを着る事もありますが、ビジネスシーンではあまり多くないものです。上記の例を除けば、紳士肌着のシャツの色は白かグレーと相場は決まっています。(もうちょっと年配の方だと「らくだ色」を着る方もおられますが...)ビジネスで着る機会が多い淡色のシャツの中に、濃いシャツやプリントシャツは合わせてはいけません。

③、④はどちらも問題はありませんが、夏場のCOOLBIZ(クール・ビズ)の時のように職場がノーネクタイOKの場合には、④のほうが良いでしょう。男性の肌着を見て喜ぶ人は誰もいませんので、見せる必要が無いものは見せないようにしておいた方が良いのです。

(2)靴下
これは上述の肌着と違い必ず「見えてしまうもの」ですが、やはり積極的にアピールするものではありません。
むしろ、「お父さん仕様のスケスケ靴下を履いていないか」とご婦人にチェックされてしまったりします。(笑)
「お父さん仕様のスケスケ靴下」は論外だとして、以外に多いのが「白い靴下を履いている人」です。

学生の時に制服を着る場合には多かったと思いますが、社会人になってスーツを着るようになってからもこれを続けるのは好ましくありません。
普通、ビジネス用のスーツは黒、紺、グレー等濃色系が多く、靴も黒や茶等がメインです。その間に挟まれる靴下が白などの淡い色だと、とたんに靴下だけが目立ってしまいます。また、白など淡色の靴下は汚れが目立ちやすいので、靴を脱いだときに汚れた靴下が見えてしまうとさらに印象が悪くなります。

見えてしまうものとは言え、靴下も積極的に人に見せるものでは無いので、目立たないような色あわせをするべきです。私はいつも靴の色に合わせて選ぶようにしています。(茶色の靴=靴下も茶系といったように)
※中には、ネクタイと同系色でコーディネートをする人もいますが、良く見えるには非常に高度なセンスが要求されますので、あまりオススメはできません。

ビジネスウェアでの「チラ見せ」は、せいぜい「シャツのカフスボタン」ぐらいにしておきましょう。