確かに若い人であればトレンドを強く押し出したファッションも着易いですが(そもそもトレンドファッションは若い人向けに作っているモノが多い為)、社会人としてある程度の年数を重ねるとカジュアルファッションを着る機会が減り、トレンドから遠ざかるのは事実です。 しかしながら、意志を持って3年前、5年前と同じようなスタイルを維持し続けられる人も少ないはずです。(そういう方はすでに、自分のカジュアルファッションについて「達観」している人ですので、特にこのサイトをご覧になる必要も無いでしょう。笑) そこで、自分の経験から「ベーシック7割、トレンド3割の感覚」を提案します。この「7:3」感覚は、主に以下のような使い方をします。 1.アイテムを選ぶとき 毎年売られ続ける定番アイテムであっても、微妙に改良されているものです。 例えば、同じボタンダウンシャツでもややシルエットが細めになったり、襟が大きめになったりなど。 昨今はクラシコ・イタリアの影響でドレスシャツは身幅が細めで衿や袖のカフスが大きめになっているものが多いようです。また、テーラードジャケットもウエストの絞り位置がやや高めで、着丈が短めなものが増えています。 ドレスシャツもジャケットもメンズファッションの普遍的なアイテムですが、基本的な作りや素材はそのままに、こういった「マイナーチェンジ」的変化を取り入れるという感覚を「3割」程度としています。 2.コーディネートの際 例えば「ジャケット+Tシャツ+ジーンズ」といった3点を使ったコーディネートの際、1点だけトレンドを意識したアイテム(例えばローライズのジーンズ)を取り入れる事で、着こなし自体は定番ですが、決して古臭く見えないバランスを作ることができます。 カラーコーディネートにおいて「差し色」という言葉がありますが「差しアイテム」のようなものですね。 これを大体3割強取り入れる事で、新鮮味がありつつ、定番アイテム中心で落ち着きもあるコーディネートを作る事ができます。 3割という数字はあくまでも私個人の感覚ですが、トレンドに対する意識の置き方とでも思って下さい。この感覚が皆さんの着こなしのヒントになれば幸いです。 |
column >