3.完成
こんな手順で作業をした結果が下の写真です。
前ページの写真と見比べて下さい。デジカメのデータなので必ずしも再現性が良いとは言えませんが、かなり濃い目に見えると思います。使った染料が赤みの強い茶色だった為、裏側はちょっと赤っぽい茶色に染まってます。
これは腰のフロント周りの写真です。
これでもだいぶ濃い目になったのが分かると思います。
写真はありませんが、裏の紙パッチもちょい濃い目の色に変色してます。
「比較その1」レプリカジーンズとの比較
左がカスタム517、右はJoeMcCOY906です。
左の方がちょっと色目がまったりしてますが濃さは割りと近いと思います。(並べて撮影したものです。)
「比較その2」染め前の生地との比較
裾上げ時にカットした元の裾があったので比較しました。
見ての通り、相当濃くなっているのが分かります。
染めの色についてですが、これはうちにあった有りモノの茶色を使ったのでちょっと赤みが出てしまいましたが、本来はもう少し赤みの弱いベージュぽい色がいいでしょう。色と仕上がりの関係はこんな感じです。
- ベージュ~茶系:タンニン染めっぽい仕上がり、汚れた感じ
- グレー系:古着っぽい褪せた色のような仕上がり
ただ、染めた結果の雰囲気は元の色(デニムのインディゴ)によって変わりますので、注意しましょう。
4.おわりに
よく「コーヒー染めが効く!!」と雑誌の記事にありますが、ちゃんと染料を使う事をオススメします。
おそらくこれだけの染めをコーヒーで出すにはかなりの量が入りますし、匂いも相当なものだと思います。
これだったら染料は少量で構いませんし、染めもしっかりしています。
また、慣れないうちは染め液を薄めにしてチャレンジしたほうが無難です。染めすぎると変な色のジーンズになってしまう上、染料だけに以外に良く染まるので漂白などしても決して元の色には戻りません。
私は「染め」をけっこうやった方でして、色々失敗を繰り返したものです。この方法でも「染め過ぎ」「染めなさ過ぎ」でダメにしたジーンズもありました。でもうまくいくとかなりうれしいものです。ちょっとだけですが「自分で作った」感覚が味わえるからでしょうね。もし「もう少し違う雰囲気のジーンズにならんかな~」と思っているジーンズがあったら、一度試して見るとおもしろいですよ。
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