2.作業手順
(1)アウトシームの縫い目を外す
まずは太腿近辺を縫い易くする為にアウトシームを解きます。 割りシームのジーンズを選んだのはもちろん「アタリ具合」もありますが、これの為です。 閉じ縫いの場合はアウトシームを解くのにかなり苦労しますのでこういう割り縫いのものをオススメします。
これが縫い目を外した状態です。
すべて外すのでは無く、意図的に裾近くは残しました。後で縫わなくてはならないので裾周りは残したほうがあとで綺麗に仕上がります。
(2)パッチワーク
1.(3)で用意した各素材を自分の付けたい場所に縫い付けます。左の写真は膝近くの部分で表面です。
右の写真は裏からあてた中古生地です。この後縫い目1cm程度でカットしました。 こんな要領で数枚の生地を貼り付けてゆきます。
(3)アウトシームの綴じ込み
所定の位置にパッチワークが済んだらアウトシームを元通りに縫い直します。
とは言え一度解した縫い目を再度綺麗に縫い直すのは至難の業です。ここは「自分で加工する事に意義がある」と解釈しておおらかにいきました。
(4)擦れ加工
こちらでも紹介した「擦れ加工」ですが今回は穴あけ加工風にやってみました。
コツは「経糸(白の糸)をあまり切らずに緯糸(ブルー)を切って穴を空ける」です。
ここでは写真にあるような軽石で赤→のように角でスライドさせて擦ると中々それっぽくなります。
こちらが穴あけ後の写真です。
あまり軽石で擦ると後ろの生地まで達してしまうので、経糸が見えはじめたら注意して擦りつつ、多少カッターナイフなどで緯糸を切り、タワシなどで擦ると良い雰囲気になります。
あとはお好みに応じて他のアタリを付けたり、うっすら染めなどを行いますが、今回は染めはやっておりません。その分ちょっと加工しては洗い、また加工しては洗いを3回繰り返しました。
3.完成
という手順を経て完成したのがこのジーンズです。
プロが加工した製品と比較すると完成度は低いですが、自作ならではの味わいや世界で1本しかない自分だけのオリジナルという満足感が味わえます。
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