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ジーンズ加工DIY 裾のうねり加工(パッカリング)-2

3.うねり=パッカリングの出し方

縫製によるパッカリングは「縫いずれ」によるものです。裾の場合は外側の生地と折り返した中の生地のずれによってパッカリングが発生します。その方法は下記の通りです。
 
 
普通の縫い方(上図)では真っ直ぐに縫製されているものを、下図のように折り返し部分を少し斜めにずらして縫います。これによってパッカリングが発生するのです。
 

4.実際の作業

(1)使用するジーンズ

今回のうねり加工にあたり、このジーンズを使用しました。
 
Levi's PReMIUM(リーバイス プレミアム)
PR517-0021 ミッドローライズブーツカット プレミアムミッド
 
 
 
12.5オンス ブロークンデニム(綿100%)を使用し、従来の517よりも前股上を若干浅めにしたミッドローライズのブーツカットです。定価15,225円(税込)の高価なジーンズですが、アウトレットで比較的安価に入手しました。そこで裾上げもしてもらったのですが、このようになっています。
 
 
サイドシームに対して真っ直ぐに(綺麗に)縫われているので、パッカリングは出ていません。
全体的にユーズド感のある加工がされているので非常に残念です。そこで、このジーンズの裾にアタリが出やすくなるように、パッカリングを出します。
 

(2)縫製の準備

縫っている裾をほどいていきます。ほどく際には裏面から針などで地味にほどいていきます。
 
 
 
 
ショップのプロの方は下の写真のようにカッターナイフを縫い目に入れて一気に糸を切る人もいますが、私は以前この方法で生地に穴を開けてしまったことがあったので、時間は掛かりますが、確実な方法をとっています。
 
<おまけ>
家庭でジーンズの裾上げをする場合、非力な家庭用ミシンで縫製する為、厚みのあるシーム部分で縫製に失敗する場合があります。これを少しでも緩和する為、下記のように裏側のロック部分を少し切っておくと厚みが少し減り、縫いやすくなります。