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洋服にかけるお金について-4

集計7:年代別コート関連
 
コートも年代を追うごとに平均価格が上がっていきますが、ジャケットと異なり、ニット関連のようにはっきり分布が変化しています。
特に大学生になると「2万円以下」が急に増えているのは、シャツ(ドレスシャツ)が大学生になって増えているのと似てますね。
大学生になり、一人暮らしや、お酒の席等、活動範囲が広がる事と関係があるような気がします。

集計8:年代別靴
 
靴も年代と連動して平均価格が上がっていきます。
おもしろいのは、大学生と社会人の違い。社会人になると半数が1万円より高い靴を買っています。
これは「問10」で触れたように、革靴の購入が増えたと想定されますが、社会人になると仕事柄革靴を履く機会が増える為、オフタイムでも革靴を履く人が増えるのかもしれません。(かく言う私もその一人です。)
 
 
 
 
 

集計9:年代別各洋服の平均所有数
 
各アイテムの平均所有数と合計数です。
先記の通り、Tシャツは高校生から大きく変化していませんが、大学生~社会人と変わるごとにその他の服の所有量が変わっていきます。
特に「シャツ」と「靴」の量が多いのが社会人に目立ちます。
 
また、全体の所有量も大学生までは大きく変わりませんが、社会人になると、学生の1.5倍近くに増えます。ある程度定期的に洋服を買っていれば、年が上である程洋服の所有量が多いのは当たり前ですので、当然の結果と言えます。また、洋服に掛けるお金の量も増える為、価格の高いアイテムを増やす事ができます。
 

集計10:地域別洋服の所有数
 
地域ごとの洋服の所有数。
仮に洋服の所有数が「お洒落への気遣い度」とある程度関係するとすれば、どうも西の地方の方の方が「お洒落度が高い」と言えますね。
何分、各地方毎の母数が大きく異なる為、一概には言えませんが・・・。
※問2参照
 
 
 
 

集計11:月あたりの予算別洋服の所有数
 
月あたりの平均予算と洋服の所有数の関係です。

当然ながら、洋服にお金を掛ける人ほど所有数は増えます。
おもしろいのは、「1万円以下」の人と「2万円以下」の人の所有数がほとんど同じなのに対して、「3万円以下」より大幅に増える事です。
 
これは、「2万円以下」の人の購入する洋服の単価が高い事を意味しています。つまり、「月あたりの予算が2万円以下の人は、予算1万円以下の人と、同じ数の服を持っているが、その洋服は高価な服である」という事です。
 
 
 

3.まとめ

人の財布の中身は気になるものの、自分の台所事情は公開したくない。そんな心理は私にもありました。
そこで今回は、サイトにお越しの皆様にも身近な「みんなは洋服にどれだけのお金を使っているのだろう?」という内容のアンケートを実施しました。
結果をご覧になって、「自分は平均的だ」とか、「みんなはこんなに洋服を買っているんだ」等、人によって受け止め方は様々でしょう。また、自分と同じ世代、違う世代の人の洋服の買い方等も比較をすると面白いと思います。
 
上の「集計11」で「月あたりの予算が1万円以下の人と、2万円以下の人の違い」を書きましたが、丁度当サイトへの訪問者はこの2つの層が中心になっているようです。
「ちゃんとした、価値がある品物を選んで買っている」事を前提とすると、「予算2万円以下」の人は、「予算1万円以下」の人よりも、同じようなコーディネートをしているにも関わらず、「お洒落に見える」と推測されます。
お金を掛ければ洋服が増え、コーディネートの幅が広がるのは当然ですが、ある程度必要な分だけの服であっても、「良い品物を、しっかり選び、効率的に着こなす」には、ある程度の投資は必要なのかもしれません。
 
最後に、ご参加頂いた165名の皆様に、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。