(3)セーターの首周りのディティール
セーター等のニットは「編み物」なのでシャツなどの布帛系とは違う独特のディティールがあります。 その代表である「首=ネック周り」の主な種類について触れておきます。
①クルーネックネックラインに沿って丸くついているライン。 一番スタンダードなスタイル。
②Vネック 胸元側がV字型になっている。通気性を出したい時や重ね着の際にYシャツの衿を出したい時に有効。 Vネックだと比較的薄手のセーターでも重ね着がしやすいが肌着も見えやすいのでVゾーンの深さには注意が必要。
③ハイネック 身頃の生地が首に沿って立ち上がっているもので、高さが2~3cm程度で折り返しをしないものを差す。
④タートルネック ③のハイネックの中でも高さが長くなっていて2~3回折り返して着るもの。この中では最も防寒性に優れるが、着心地的に好みが分かれる。
5.ボトムス
これまではトップスの話ばかりしてきました。しかももうすぐこのページは終わりです。なぜかと言うと、パンツにおいては「冬専用」のアイテムがそれ程無いからです。 ボトムスに関してはアイテムそのものよりも、その「素材」に冬ならではのものが存在するので、代表的な素材を紹介します。
①コーデュロイ 冬の素材の代表。ボトムスだけでは無く、シャツ~コートまで幅広く利用される。 コーデュロイは独特の畝のある素材ですが、畝の太さによって生地の厚さ~温かさ、雰囲気が変わります。 一般には畝が太めものが暖かく、ドレッシーなパンツに使われ、畝が細めのものがジーンズやシャツに使われます。
②コットンスウェード チノパンのような綾織面の表面を起毛加工して革のスウェードのようにしたもの。 コーデュロイよりやや保温性に劣るが、独特の質感を持つ。
③レザー(写真はありません) 革は古来より使われた防寒具であり、風の遮断、保温性能にとても優れる。反面「重い」「メンテナンスに手間がかかる」などのデメリットもある。 ただ、最近は革の多少の痛みも「アジ」と言う事で容認される傾向もあり(ジーンズと同じですね)あえてそういう加工をしている商品もある。
6.最後に
秋冬の代表的なアイテムを書きましたが、これだけでも結構なボリュームとなりました。
冒頭にも述べた通り、冬は重ね着をする事が多く、服の量が増えます。 しかもメンテナンスのしにくいニットもの、ウールもの、コートなどの大物アイテムなどが増える為、服を着ている時間以外に服に費やす時間と手間が格段に増える季節です。 かといって毎日同じアイテムばかり着ていると、余計服の痛みが早くなる上、周りの人の目も気になるものです。
その為、まずは定番のアイテムを確保する事が一層重要になります。 また、お金を掛けるべきところ、抑えるべきところのメリハリもつけて購入したほうが良いでしょう。
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