1.はじめに
体格と体型の差について厳密な区別はありませんが、ここでは分かりやすいように以下のように区分けをします。
- 体格=全体としての大きさ、高さ。身長の大小など。
- 体型=全体では無く、ある側面や特定部分の違い。筋肉質、太め体型、痩せ型体型など。
体型や体格は人それぞれですが、洋服を着る際においてはマイナス要素になる場合があります。
このページでは、筋肉質、太め、痩せ型など体型をリカバーする着こなしについて触れています。
2.男性の理想体型について
体型をリカバーする考え方の基本は「できるだけ理想的な体型に見えるようにする」事です。 その為には、「理想的な体型」について把握しておく必要があります。
左に一般的によく言われる成人男性の理想体型を記します。
- 適度に広い肩幅
- やや厚みのある胸板
- シェイプされたウエスト
- コンパクトに引き締まった腰とヒップライン
- 贅肉が無く、適度に筋肉質の脚部
といったところでしょうか?
女性は「より痩せているほうが良い」傾向にあるようですが、男性は女性と違い「痩せている」事が必ずしも良いとは見られません。
むしろ適度に筋肉があり、メリハリのある体型が理想的と言えます。(男性としての力強さや健康面から見ても。)
尚、右にスーツの写真を載せていますが、見ての通り、テーラードスーツのシルエットは、実はこの「理想体型」を表現しやすい形になっています。「見た目の良さ」に関して言えば、実はスーツ、テーラードジャケットは「最も男性を美しく見せる服」なのですね。メンズファッションのトップアイテムである理由はこんなところにもあります。
つまり、体型をカバーする着こなしの大きなポイントは「メリハリがあるように見せる為の着こなし」となります。ファッションと体型に関する悩みの中では、主に「筋肉質」「太め」「痩せ型」の3タイプの人が見られます。 ここでは、その3つのタイプに分けて紹介していきます。
3.筋肉質体型、スポーツマン体型
筋肉質体型=ガッチリ型の人はスポーツマンに多い体型です。
左の標準体型の人と比べ、腕、胸、太もも等に筋肉が付いている為、一見すると標準体型の人よりも太って見える傾向にあります。
しかしながら、筋肉質体型の人は上記の「メリハリ」はあります。むしろ筋肉がついている事でメリハリは強調しやすくなっていると思います。
その為、元々持っている「メリハリ」をしっかり見せる事で雰囲気が大分変わってきます。(赤い点線部分)
スポーツマンによく見られる着かたが左の点線のような「大きめな服を着ること」です。 しかしながら、これではウエスト周りの細い部分を隠してしまい、厚みのある胸囲~ヒップまで寸胴に見えてしまいます。すなわち「メリハリ」をスポールしてしまっています。
そこで、ウエストラインを強調させ、メリハリのあるボディに見せる事ができます。手法としては以下のような方法があります。
- 適度にウエストがシェイプされた服を着る
- シャツをパンツの中にタックインさせる
ただし、あえて「ボディの凹凸を強調したくない「体を締め付けないリラックスした服を着たい」場合には、以下のような着こなし方もあります。
シェイプやテーパーの無い、BOXシルエットの服を着る (浴衣やストレートジーンズ、ワークウェア系ジャケット等)
厚手のニットや麻素材などしなやかでざっくりしたテイストの生地の服でドレープ感を楽しむ
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