4.ルールの破り方次に、「ルールをどう破るか」についてです。考え方としては実はそれほど難しい事ではありません。上の「着方」「素材」等のルールを守らなければ良いのです。 (1)着方のルールを破る例として下の2枚の写真を見てみます。
実は普段皆さんが何気なくやっているコーディネートもこの「ルールを破る」という「テクニック」を既に使っている訳です。 メンズファッションが主に「コート」「ジャケット」「インナー」「パンツ」の4アイテムから構成される事は何度も述べていますが、これらのアイテムを元々のルールに沿わない合わせ方をすれば良いのです。 合わせ方のコツとしてはこんな感じでしょうか。
(2)素材のルールの破り方これには2つの考え方があります。 ①素材の違うアイテムを組み合わせる。 元々洋服の素材は「華奢な素材=ドレスアップ系」「丈夫な素材=スポーツ、ワーク系」となっています。 例えば「ウールのネイビーブレザー+丈夫なツイルのカーゴパンツ」といった定番の着こなしは、素材面から見ても「着くずしている」事になるのです。この華奢な素材と丈夫な素材のアンバランスがカジュアルな着こなしのテクニックなのです。 ②元々のルールと異なる素材で作られたアイテムを取り入れる。 昨今はこちらの手法のほうが一般的になっています。 これらはカジュアルファッションブランド、メーカーが展開するアイテムでよく使う手法ですが、アイテムがあって初めて成り立つコーディネートなので、消費者の我々としては歓迎すべき事でしょう。
5.バランスの整え方最後に「着くずし」におけるバランスのとり方です。 これまで書いてきた事は大体頭に入っているものの、どうもコーディネートがまとまらないと悩んでいる方、いませんか?それはそうです。「決まっているルールをあえて破る」のですから。 ここでは、その「くずれたバランスをまとまりやすくするコツ」を書きます。 (1)全体のシルエットこのサイトで何度も触れていますが、やはり「シルエット」は重要な要素です。テイストが異なる服でも、全体のシルエットが纏まっていると、収まりが良くなります。 組合せによるシルエットの整え方はこちらのコーナーで紹介していますので、参考にして下さい。 (2)色による調整コーディネートにおいて、色も重要な要素である事は皆さんご存知かと思いますが、「着くずし」をした際のまとめ役としても重要な要素となります。反面、色で遊びたい場合には、「くずれたバランスがまとまりにくくなる」危険性を孕んでいる事も覚えておかなければなりません。
などがあります。 |
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