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カラーコーディネートの実例-1

色に関するおおまかな知識が分かったとしても、それを実際の着こなしに反映させるのは、別のテクニックが必要になります。なぜなら、色には「トーン」「意味」「性格」などがあり、他にも組み合わせによる見え方の違いがあるからです。
また洋服を着る皆さんの好みや周りの人との関係でも変わってきます。それらを総合的に考えてコーディネートが出来上がります。
 
ここでは、実際のカラーコーディネートの例を紹介していきます。


1.はじめに~好きな色は?

まず始めに決めるのは「自分の着たい色~テーマカラー」です。
これは別に「自分はHotな性格だから赤だ!」と決めなくても構いません、逆に「内心がHotなので見た目はCoolに青系でキメよう」でもいいのです。
ただし、ここで言う「テーマカラー」は「流行に左右されない自分の色」とするべきなので、まずは「ベーシックカラー」(無彩色、ベージュ、茶、濃いブルー)から選ぶのが無難でしょう。(下図の色です。)
 
 

ベーシック以外の色はどうしても毎年のトレンドに左右されやすいので、頻繁に洋服を買えない人は避けるべきです。
また、こちらのページの最後に紹介している「パーソナルカラー診断」を活用して、自分に合いそうな色を決めてみるのも良いでしょう。
 
※トレンドカラーは「JAFCA(ジャフカ=流行色情報センター)」にて、実シーズンの約一年半前に発表しています。トレンドカラーは基本のテーマカラーに対する「差し色」として有効なので、関心のある方はJAFCAのサイトをご覧下さい。
 

2.コーディネートと色のテクニック

自分のテーマカラーが決まったら、その色を中心にコーディネートを考えます。
コーディネートをする際には、色の基礎知識で紹介した要素を利用した様々なテクニックがありますので、いくつか実例を紹介します。
 

(1)トーンの組み合わせ

同じ系統の色の服でも組み合わせで印象を変える事ができます。
 
 
 
左は共にブルー系のトップス&ボトムスの組合せです。
同じ系統の色を着る際、このように上下を同じトーンで合わせると、シャープでクールな組み合わせになります。(ダークスーツの着こなしも同様)
 
逆に右のように上下でトーンをずらすとカジュアルな雰囲気になります。この例ではトップスに明るめの色を使っていますが、春夏向けの爽やかな雰囲気となっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(2)膨張色、収縮色

同じシルエットのコーディネートの場合でも、膨張色、収縮色の使い方で見た目のイメージが変わってきます。
 
<例1:シャツとパンツの場合>
下の4つのコーディネートは同じシルエットのシャツとジーンズの4つの組合せ例です。左から順番に以下の通りとなります。
①トップス、ボトムス共に膨張色
②トップス、ボトムス共に収縮色
③トップスに膨張色、ボトムスに収縮色
④トップスに収縮色、ボトムスに膨張色
 
 
 

①VS②=膨張色と収縮色の比較:②のほうが①よりも細めに見える。
③VS④=異なる組合せの効果:サイズは同じ服ですが、③の方が上半身が大きめ、④は下半身が太めに見える。