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カラーコーディネートの代表的なテクニック-1

1.はじめに

ファッションコーディネート、着こなしにおける「色~カラーコーディネート」がとても重要な要素である事は、既に十分ご理解頂けたかと思いますが、反面、非常に奥が深い世界ですので、どのようにして扱えばよいのか掴みにくいものでもあります。
そこで、このページでは、「カラーコーディネートのテクニック」と題しまして、ファッションの着こなしにおける代表的なカラーコーディネートのテクニックをいくつかご紹介します。
 
 

2.統一感のある配色

(1)同一系統色によるグラデーション

同じ系統の色による、明暗などの差によるグラデーションテクニック。カラーコーディネートの中でも最も分かりやすいものです。

(A)青系色のグラデーション
(B)白~ベージュ系のグラデーション
この場合、どちらかと言えば、トップスよりもパンツ側のほうをやや明るめにしたほうがコーディネートがやりやすいものです。
また、難易度が低い分、着こなしが単調になりがちなので、アイテムのテイストや素材、加工などによってアクセントをつけると良いでしょう。
※ジーンズなどカジュアルなアイテムの上にドレッシーなウールのテーラードジャケットを合わせるなど。


(2)トーンの近い色でまとめるコーディネート

こちらは色の系統は異なるもの同士を、近いトーンでまとめる手法です。

(C)淡いアースカラー系でまとめる
(D)ダークトーンの色でまとめる
この場合、まずご自身の好み(淡い色が好き、濃い色が好き)や相性、各色同士の組合せに注意をする必要があります。
(1)の同じ系統の色によるコーディネートよりは難易度の高い組合せですが、自分のテーマカラーや好みの色の組合せなどが決まれば、取り入れる事がやりやすくなります。
 
 
 


3.対照的な色によるコーディネート

(1)補色の関係にある色によるコーディネート

まずはこちらの説明をご覧下さい。
 
「色相環と補色(左図)」
赤、青、黄といった区別しやすい「色あい」の事を専門用語で「色相」と言います。これらは左の図のように一周回ってひとつの輪を描くグラデーションなのですが、この輪を「色相環」と言います。
色相環には様々なものがありますが、ファッションで業界では財団法人日本色彩研究所のPCCS(PracticalColorCo-ordinateSystem、日本名は日本色研配色体系)が「配色用色相環」として使われます。
この色相環において、中心から対角線上の関係にある色(例:青~オレンジ、黄色)がお互いに「補色の関係にある」と言います。
 
 
上の図で説明している「補色の関係」によってカラーコーディネートをする手法がここで紹介するものです。

(E)オレンジ~濃紺の補色関係
(F)赤紫~緑の補色関係
こちらはかなり難易度の高いコーディネートですが、「トーンの近い色でまとめるコーディネート」と同様、ご自分の取り入れやすい「補色関係」を把握できれば、扱える手法です。
比較的明るめ、派手目な色、暖色系の面積比を少なめにすると取り入れやすいようです。