(2)トーンの差をつけるコーディネート
こちらはトーン(明度、彩度)の違いでアクセントをつけるコーディネートです。 (G)同じ色相の色によるトーン違いのコーディネート ここでの「トーンの違い」は無彩色を差します。 つまり白~黒のトーンの違いを差します。
(H)違う色相の色によるトーン違いのコーディネート トップスの白、緑の淡色と、パンツの濃いブルーのトーンの違いです。
この手法は、見た目のアクセントが分かりやすい為、「補色の関係によるコーディネート」よりは扱いやすいテクニックです。
「同一系統色によるグラデーション」との大きな違いは、「トーンに距離を持たせ、メリハリをつける」ところです。
4.差し色によるコーディネート
最後に「差し色」のテクニックです。このテクニックは他とは異なります。「他の手法の補完的テクニック」と理解して頂けると分かりやすいと思います。 主に同一系統色でのコーディネートに多いのですが、全体的にまとまりはあるものの、何か面白みや遊びに掛けてしまう場合があります。その場合に、アクセントとなる色「差し色」を狭い面積で取り入れる事で、全体のコーディネートが引き締まったり、広がりが出たりするものです。
左の写真(I)では赤、(J)ではピンクが「差し色」となっています。差し色は一般的に明るめの色、メリハリのある色が多く使われます。
ここではインナーとして使っていますが、ストールやマフラーなどの小物でもこのような効果を出す事ができます。
この手法は結構難易度の高いテクニックですが、こればかりはある程度慣れるしかありません。女性はこの「差し色」の使い方が非常に上手ですので、参考にしてみるとよいでしょう。
5.さいごに
主に5つのカラーコーディネートのテクニックを紹介しました。私の主観で扱いやすい順番に並べると以下の通りとなります。
- 同一系統色によるグラデーション
- トーンの差をつけるコーディネート
- トーンの近い色でまとめるコーディネート
- 補色の関係にある色によるコーディネート
- 差し色によるコーディネート
よく「着こなしはセンスによる」と言われますが、カラーコーディネートはある程度体系化されていますので、配色に関する知識や着こなしの経験を積めば多くの人がある程度のレベルには達するはずです。
このコーナーをきっかけにしながら色々な着こなしを試してみて下さい。
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