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COOLBIZ(クールビズ)の着こなし-2

3.パンツについて

「COOLBIZ」を紹介しているサイトでは、おおむねシャツの事を書いているケースが多いですが、パンツも重要な要素です。下の写真を見比べて下さい。
 
(A)  (B)
 
  • パンツ(A):股上が浅く、ノータック。細めのストレートシルエット。
  • パンツ(B):股上が深く、ツータック。ワイドシルエット。
どちらのパンツがCOOLBIZに適しているか、お分かりですね。もちろん(A)です。
カジュアルな着こなしに向くスーツについて」のコーナーでも紹介しましたが、シャープですっきりしたシルエットのほうがすっきりと見えます。(B)のようなタイプは80年代まではメンズパンツの基本的シルエットでしたが、現在においてはお洒落度は低いと言わざるを得ません。
 
 
左は共に股上が浅いパンツの腰周りです。
股上が浅いパンツは、腰周りを小さく見せる効果があります。
 
ジャケットを着ない分、腰周りも目立ちますので、股上の浅さは、全体の印象に大きく影響します。
 
 
 
 
 
左の写真はCOOLBIZに適したパンツの一例です。

左は丸井オリジナルブランド「VISARUNO」のパンツで価格12,800円(税別)
右は無印良品のパンツで価格5,000円(税別)
裾幅はどちらも19cm程度と、細めのシルエット。
 
この他にも、細めですっきりしたシルエットのチノパンであれば大丈夫でしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
左は上のパンツの生地のアップです。

左のVISARUNOのパンツは綿80%、ポリ20%のざっくりした織りの生地を使っていて、通気性が良い。
また、ストレッチ性があるので、ややタイトフィットではありますが、動きやすさを損なっていません。
右の無印のパンツは綿80%、麻20%。こちらも凹凸感のある素材で通気性抜群。

夏になると、薄手の生地のパンツが増えますが、運動量の多い仕事着としては、ある程度厚みのある生地のほうが適しています。また、生地が薄いパンツをタイトに履くと、下着のライン(女性のパンティラインと同じです)等がはっきり出てしまいしますので、ある程度生地に厚みがあるパンツの方がおすすめです。
 
また、夏用スーツのパンツのみをシャツと合わせて履いている人を見かけますが、これはおすすめできません。スーツは基本的に上下セットで扱う服ですが、パンツのみを頻繁に履くとパンツだけ先に傷んでしまい、ジャケットがまだ良好な状態にもかかわらず、上下セットで着れなくなってしまう為です。

少々お金は掛かりますが、スーツやジャケットと比べればパンツのほうが安価です。カジュアル用としても使えますので、COOLBIZ用のパンツは別に用意したほうがいいでしょう。