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コーディネートの実例 カラーシャツ&パターンシャツ-2

2.パターン入りシャツについて

次に柄、模様の入ったシャツについてです。
実は多くの方が上の「色」よりはこちらの「柄」のシャツを着ている場合が多いのではないでしょうか?
昨今は、ポピュラーなストライプやチェック柄のシャツをユニクロ等でも良質&低価格でだれでも購入できるので昔よりベーシックな柄モノのシャツを着る機会も多いと思います。
ここではそういった「よく見る、ある柄、パターン」の着こなし例を紹介してみようと思います。
 
 

(1)ストライプシャツ

 
本来のメンズファッションでは古典的とも言える柄で、一口に「ストライプ」と言っても多彩なバリエーションがあります。
ここではベーシックなブルーラインのロンドンストライプ~ペンシルストライプあたりのものを想定してみました。
 
左は一般的なジーンズにストライプシャツを合わせた例ですが、この場合、シャツ、ジーンズ各々の素材感、雰囲気、シルエットによって着こなしの洗練度はかなり異なります。
ベーシックな着方ではありますが、ともすると「落ち着きすぎ」な感じになるので注意しましょう。
 
右のようにベージュのパンツなどでややシックなコーディネートにすれば全体的に落ち着いた大人っぽい着こなしになります。
※さらにベージュ系の綿ジャケットや良質の革アイテムを合わせるとさらに大人っぽい雰囲気が出るでしょう。
 
 

(2)白ベースのチェック

 
チェック柄は白ベースに黒や青、赤などのラインが入ったチェックが多いと思います。ここではそういった色配置のギンガムチェックや細かめのタッターソールを想定しました。
 
「白~薄い色のシャツ」に近い着こなしをする事ができます。
その為白いシャツに着慣れている方がちょっと変化が欲しい場合には取り入れやすいアイテムです。
 
着こなしについても、左の絵にあるような「白いシャツでもやっていたコーディネート」に近い組み合わせであればそれ程悩む事は無いでしょう。
単色のみのコーディネートに変化が欲しい際に役立つアイテムです。
 
 
 
 
 

(3)濃色ベースのチェック

 
こちらは(2)と違い「濃色主体のチェック」です。
上の(2)と同じ考え方で、こちらは「単色のシャツ」に近いコーディネートをすれば大きなはずれにはならないはずです。

よって黒もしくは濃紺などの色をベースとしたものが着まわしやすいものです。
左の例は黒いシャツの着こなしを参考に薄めのウォッシュ合うとジーンズを合わせて上下のコントラストをはっきりさせて着こなしの例です。
ただし柄や線があまり大きかったり太かったりすると「単色系」のイメージから離れる場合がありますのでご注意を。

また単色自体が主張の強い色なので、線や柄にはあまり派手な色をもって来ているシャツ(黒+赤など)は一気に難易度が上がります。
 
 
 
 

(4)チェックのネルシャツ(コットンフランネル)

 
アメカジ系がお好きな方には避けて通れないのがこのアイテムかと思います。
色バリエーションはかなり広いのでここでは触れませんが、元々ネルシャツは「ワークシャツ」と同じカッティングのものが多く、ワーク系アイテムと相性が良いので、ジーンズとの相性はかなりいいほうです。
 
そこで同じブルージーンズの「濃い色」「ウォッシュ後」を載せてみましたが、どちらかと言えば左の「ウォッシュ後」の方が合わせ易いアイテムかと思います。
注意点としては上にも書いたように「ワークシャツと同じカッティング=BOXシルエット」であるのでシャープな着こなしには不向きな点です。
ドレスUP系、モード系のアイテムとは合わせない方が無難です。
※ただし最近はネルシャツでも大きなモノトーン柄のものやスリムなシルエットのもの等、アメカジのようなリラックステイストでは無くシャープな着こなしに合わせる事ができるものもあります。
 
 
 
 

3.さいごに

シャツは洋服の中では比較的価格が控えめで春~秋にはアウターとしての活用もできる使い回しの効くアイテムです。しかも種類も素材も多岐に渡るため、様々なバリエーションが楽しめる反面、「どのように着たら良いのだろうか?」と悩みやすいアイテムではないかと思います。しかしながら、カジュアルファッションにおいては「こういうものだ」という明確なルールはありません。基本的には自由に着て構わないのです。
 
今回はシャツの色、柄に的を絞って、できるだけベーシックと考える着こなし例を書きましたが、ここに挙げているいくつかの例を参考に、ご自分でも色々試してみて下さい。