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1.はじめに
着ていく洋服をあれこれ考えてコーディネートして、いざ外出した際に「しまった!」「失敗だった」と思ったことはありませんか?
この場合、大きく2つの理由が考えられます。
- クリエイティブ的にコーディネートが失敗した場合
全体のシルエットやカラーコーディネート、テイストがアンマッチだったときなど。
- その時の活動目的にコーディネートが合わなかった場合
蒸し暑い日に汗をかきやすい服を着てしまった、ハードな作業をする日に汚れが目立ちやすい服を着たなど。
前者は基本的に嗜好との相性の問題ですが、後者は目的との相性の問題です。
とかくファッションを語る際は「ファッションはセンスが重要」「個性が大事」と言われますが、実際の日々の生活のファッションに重要なのがこの「目的との相性」です。
ここでは、そのことについて触れてみたいと思います。
2.「目的」の考え方
洋服を着る目的はいくつかあります。
- 防寒など外界から体を守る
- 自己表現の方法
- 社会的な意味(職場や学校での規則など)
- 公序良俗に反しない為 などなど
ただし、これらはあまりに漠然としていて、より具体的な「目的」が見えてきません。
一般的には、様々な要素を整理する際に用いられる「5W1H」という手法があります。
「5W1H」とは「Why、When、Where、Who、What+How」という6つの英語を指していて、以下の意味です。
- なぜ(Why)
- いつ(When)
- どこで(Where)
- 誰が(Who)
- 何を(What)
- どのようにして(How)
ただし、ファッションコーディネートにおいてはこれほど多くの要素を加味する必要はありません。
そこで、「VAN」の創始者である石津謙介氏が提唱した「T.P.O.」という概念が用いられます。これは5W1Hよりもシンプルで、
- 時間=いつ(Time)
- 場所=どこで(Place)
- 場合=何をする(Occasion)
という3つの要素をポイントとして考えるものです。
よく「ファッションではT.P.O.が大事だよね」と言われますが、これは「その時の着る目的にマッチしたファッションコーディネートが大事」ということです。
3.具体的な例
では、実際の例を書いてみましょう。ある20代社会人男性を想定した目的別のおおまかな着こなし例です。
| 例 |
いつ |
どこで |
何をする |
コーディネート例 |
| 1 |
平日 日中 |
会社 |
社内や取引先との打ち合わせ |
スーツ+ドレスシャツ+ネクタイ+ドレスシューズ(一般的なサラリーマンのコーディネート) |
| 2 |
休日 日中 |
自宅 |
部屋の掃除をする |
部屋着のトレーナー+汚れても良いジーンズ |
| 3 |
休日 夕刻 |
カジュアルなレストラン |
彼女と食事をする |
カジュアルなテーラードジャケット+ドレスシャツ+お気に入りのローライズジーンズ+レザーブーツ |
| 4 |
休日 日中 |
スポーツセンター |
友人と遊びでテニスをする |
ポロシャツ+ジーンズ+スニーカー |
| 5 |
休日 日中 |
キャンプ場 |
友人とバーベキューをする |
フィールドジャケット+Tシャツ+ジーンズ(又はカーゴパンツなど)+ワークブーツ |
極端な例を書きましたが、見ての通り「いつ」「どこで」「何をする」のかが明確になると、おのずとそれに対応したコーディネートは決まってくるものです。皆さんもこの視点から自分のコーディネートを確認してみると良いでしょう。
この「いつ、どこで、何をする」というのはシチュエーションとも言えますが、カジュアルファッションにおいてはおおまかに以下のように分類されます。
- デイリー
タウン、スポーツ、リラックスなど。日常的なシチュエーションの場合。
- レジャー
パーティ、リゾート、トラベルなど。若干非日常的なシチュエーションの場合。
これから「T.P.O.に応じた着こなし」の具体的な例を紹介していきたいと思います。
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