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靴と洋服の関係について-1

1.はじめに

ファッションの話題の中でもよく取り沙汰されるのが「どんな靴を合わせればよいのか?」というものです。

本来多くのベーシックな靴は、その由来から「どういった服装に合わせるべきものなのか」が決まっています。それにも関わらず様々な疑問、悩みが発生するのは、合わせる対象が「カジュアルファッションである」からです。
 
「靴の種類について」では、メンズファッションに関連する靴について、おおまかに解説しましたが、ここでは、それらをベースとして、コーディネートとの関係について触れてみたいと思います。
 

2.基本的なコーディネートジャンルとの関係

 
冒頭でも触れましたが、多くの靴は、その由来からコーディネートとの関係が決まっていますが、その関係を知るためには、元々のコーディネートについて知っておく必要があります。
 
図1
ここでは「
カジュアルファッションの成り立ち」で書いた「メンズウェアの4分割」を元に、「Office+Formal=Dressウェア」と纏めて書きます。(図1)

「Dress」
スーツやドレスシャツ等、元々ドレスアップアイテムであったが、ビジネスウェアとして最も多く使われている。
「Sports」
スポーツやアウトドアレクリエーションをする事を前提としたファッション。着易さや動きやすさが重視されている。
「Work」
作業着や軍用ウェアを起源としたファッションアイテム。
丈夫で機能的なものが多い。
 
図2
 
 
これらを実際のファッションで見ると図2のようになります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 図3
 では、これら3つのジャンルに合わせるべき靴とはどのようなものでしょう。おそらく皆さんもお分かりの通り、図3にようになります。

「Dress」
その名の通り、ドレスシューズ郡がこれに相当します。
また、一部を除いたスリッポン、モカシン系もこれらに属します。
「Sports」
スニーカー関連がこれに相当します。
「Work」
こちらもその名の通り、ワークブーツ、エンジニアブーツ等がこれにあたります。