(3)ショート丈 ジャケット
(E)+(R) |
(E)+(S) |
(E)+(T) |
(F)+(Q) |
(G)+(Q) |
(H)+(Q) |
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| | 左側3点は、ショート丈ジャケットでは代表的な(E)の形をそれぞれタイトフィット(R)、ブーツカット(S)、XX系パイプ度ステム(T)で組み合わせてみました。(R)との組み合わせはややヨーロッパ風かアメリカ東海岸系、(S)もジーンズならアメカジ、パンツによってはモード風にもなる。(T)は典型的なアメカジ。バイカー系の着こなし。
続いて右側3点はその他のジャケットをストレートパンツ(Q)と組み合わせています。 各アイテムのイメージは(F)=スポーツジャケット、(G)=MA-1、(H)=ダウンジャケットを想定。 3点共トップスにボリュームがあり、スポーティなイメージがあるが、すっきりしたストレートパンツが無難に綺麗に纏まる。これらのアイテムに太めのパンツを合わせるとゆったりめな印象となる。
(4)ロング丈 ジャケット
(I)+(S) |
(I)+(R) |
(J)+(U) |
(K)+(R) |
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| | 左2点は着丈がやや短め、右二点はやや長めのジャケット。 (I)+(S)は女性のスーツ姿に近いスタイル。全体的に細め且つ、ジャケット、パンツの裾が共にフレアーしている為、ややカジュアルな印象が強い。対して(I)+(R)は最近人気の細めのメンズスーツのスタイル。細めのパンツとテーラードジャケットを組み合わせてもこのようなシルエットが出来ます。
右2点は共にゆったりめのジャケット。(J)+(U)は「2~3つボタンシングルスーツ+2タックパンツ」のビジネスマンが良く着ている典型的なスーツスタイル。決して悪い訳では無いが、シルエットとしては古さを感じ、現代的な着こなしには向かないシルエット。(K)+(R)は「肩の落ちたダブルスーツを着たバブリーな人」のような感じ。要するにオススメできないシルエットです。
(5)コート
※着丈が長い(N)と(P)はほぼ前身がコートのシルエットに依存するので、ここでは省略します。
(L)+(Q) |
(L)+(R) |
(M)+(S) |
(O)+(T) |
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左2点は着丈が短く、シャープなシルエットのコート。一番左はストレートパンツ(Q)、左から2番目はタイトフィットのパンツ(R)を合わせている。(L)がかなりジャケットに近い着方が出来る為、こういった細めのパンツでも合わせる事ができるが、実際に「(L)+(R)」のように合わせる時には、コートは本当にシャープなシルエットを選ぶ必要がある(コートがサイズオーバーだとジャケットで紹介した「(K)+(R)」に近くなってしまう)。
「(M)+(S)」では、コートがやや長めでパンツの見える範囲が狭い為、ブーツカットで裾にボリュームを持たせてバランスを取ってみたパターン。この形もジャケットと同様、カジュアル感のある着方。
最後に「(O)+(T)」。コートは全体のラインに占める割合が大きい為、コートがゆったりシルエットだと全体もそう見えるという例。肩のラインがはっきりしていないタイプでも、ウエストを絞るタイプや、裾がやや広がっているものであれば、パンツを(Q)や(S)あたりに変えてすっきり見せることもできます。この例はパンツにやや太めのシルエットのパンツを合わせている為、メリハリの無いシルエットになってしまいます。
4.さいごに
いくつかのアイテムと組み合わせ例を紹介しましたが、これで冒頭で述べた「全体のシルエットが重要」という意味が、多少はお分かり頂けたのでは無いかと思います。
しかしながら、皆さんが実際に着る場合には、実際に所有する(あるいはしようと考える)服を合わせてみなければ本当のシルエットは見えません。個々の服のサイズが合っていなければ、ここで書いたトータルのラインも意味を持ちません。ここで書いたのは、あくまで「考え方とその例」である事をご理解下さい。
洋服の選び方やコーディネートに慣れている人は、「どんなシルエットになる組み合わせをしたいか」を考え、次にこういった「組み合わせ後の状態」を短時間で頭の中でシミュレーションして、買い物をしたり、コーディネートを決めるものです。今はコーディネートを決める際に時間が掛かる人でも、実際に自分自身でいろいろと組み合わせを考え、試行錯誤を繰り返す事で、身に付いてくるでしょう。その際のフォロー情報としてこちらの記事をお役立て下さい。
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