4.各アイテムの紹介
ここから、実際の各アイテムを紹介していきましょう。
(1)アウター
1~2泊程度の旅行なら、アウターは1枚で済ませるのが基本です。このコーディネートの中でもっともボリュームがある服である事と、アウターは直接肌に触れることが無い為です。
カジュアルな旅行なら、左のようなポケットの多いフィールドジャケットが便利でしょう。ちょっとした小物や切符などの収納に役立ちますし、多少の寒暖の違いにも対応できます。 もう少しシャープなコーディネートがしたい場合には、右のようなテーラードタイプのシルエットを持つジャケットも良いでしょう。このようなジャケットの場合も、ポケットが多めであったり、素材にストレッチ性があり、動きやすいものが便利です。
秋~冬の寒い季節には右のようダウンジャケットやキルティングジャケットなども便利です。その時の気候に合わせて選ぶことも重要です。
左のジャケットはテーラードタイプですが、素材が化繊で出来ているので、シワになりにくい点がポイントです。3日間着るジャケットなので、すぐにシワがつきやすいアウターは不向きです。
(2)セーター
ニットウェアはスポーツウェアを起源としているので、こういったシーンのインナーに向いています。 ニットウェアのメリットは以下の通りです。
- 吸湿性、通気性に優れている。
- 保温性に優れている。
- 可搬性に優れている。(圧縮して持ち運べる)
- 定番のデザインでコーディネートがしやすい。
先記の「セーター①、②」は「セーターを2枚持ちましょう(このうち1枚は初日に着用)」という意味です。よって、ここでは①、②を合わせて紹介します。
左は最もベーシックなクルーネックセーターです。セーターのネックまわりのデザインはその時の気候に合わせて選ぶことになります。寒い季節の場合はハイネックやタートルネックを選ぶことになります。 また、右のようなネックまわりにジッパーが付いているタイプは防寒性と通気性のコントロールがしやすいので、旅行に向いていると言えます。
尚、春~初秋などの比較的暖かい時は、薄手のコットンセーターやカットソーでも大丈夫です。
(3)カーディガン
カーディガンはインナーの主役であるセーターとアウターの中間を調節する重要なアイテムです。特に春~秋の朝晩の寒暖の差が激しい季節には、「予備の1枚」としてさまざまに活用することができます。
また、あまり寒くない季節であれば、アウター代わりとしても活用できます。これによってメインのジャケットをお休みさせることができます。尚、今回のコーディネート例の「2日目の夜の外出、会食」では、後述のシャツとカーディガンを組み合わせています。
左は一般的なVネックカーディガン、右はハイネックのジップアップカーディガンです。 左のような柄が入ったものは、シンプルなトラベルコーディネートのちょっとした遊びになります。
また、右のようなフルジップタイプのカーディガンは、ちょっとしたジャケット代わりの着用に向いており、防寒性もある程度確保することができます。
尚、春~初秋などの比較的暖かい時は、セーター同様、薄手のコットンセーターやナイロンなど化繊のものでも問題ありません。
(4)Tシャツ
Tシャツもトラベルコーディネートには欠かせないアイテムです。Tシャツの最も優秀なところは「インナーとしても肌着としても着用できる」ことです。
左は半袖、右は長袖の綿Tシャツです。 旅行に使用するTシャツは凝ったディティールのものよりも、シンプルで丈夫な生地のものを選びましょう。 サイズはもちろんジャストサイズで、色も黒やチャコールグレーなどの無難な色がお勧めです。
出来の良い黒のTシャツは、一枚で十分にインナーとして活躍できます。
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