ファッションの中で、靴、ベルトなど身に付けるもの意外で最も存在感のあるアイテムがバッグ(鞄)です。バッグはその時のスタイルや、中に入れるアイテムなど、人それぞれの生活によって必要条件が異なるものです。
ここでは、カジュアルファッションとの関係を中心に、男性向けバッグの概要を紹介します。
女性用と比べると少ないものの、バッグには多くの種類があります。
ここでは、旅行用などの大柄なタイプを除く、タウンユースにマッチした主な男性用のバッグを紹介します。
A、B:ブリーフケース
最も男性らしいバッグで、ビジネスマンの定番アイテム。
書類等が折れない用に、芯のしっかりしたタイプが多いが、カジュアルにも対応したものでは、わざと芯の無い作りのものもある。
テーラードジャケット等に比較的かっちりしたスタイルに合うが、やや硬めな印象を与える。
C、D:トートバッグ
トートはアメリカの俗語で、「運ぶ、背負う」を意味する。ものを運ぶために作った取っ手をつけた布袋がトートバッグで、ブリーフケースと違い、ボディが柔らかい「袋」になっているものが多い。
元々カジュアルな用途として作られているので、カジュアルファッションとの相性が良く、比較的多くの荷物を入れる事ができる。
E、F:バッグパック(リュックサック)
その名の通り、背中に背負うバッグ。元々はアウトドア色の強いアイテムだが、最近はタウンユースに適したデザインのものも多い。
重いものを持ち運ぶ時や、両手を空けたい時に役に立つ為、自転車やオートバイに乗るとき、複数のバッグを持つときなどに役立つ。
G、H、I、J:ショルダーバッグ
G
A
B
E
F
C
D
H I J
肩にかけるタイプのバッグ。A4サイズの書類が入る「G」のようなタイプ(メッセンジャーバッグとも呼ばれる)から、「I」のようなショルダーポーチまで様々なサイズがある。
サイズの大きい方がスポーティ志向、小さいほうがタウン志向のものが多い。(悪く言えば、大きいサイズのショルダーバッグはやや子供っぽい印象を与え、小さいショルダーバッグは女性っぽい印象を与える。)
Jは昨今人気の2Way肩掛けタイプ。
K、L:ウエストバッグ(ウエストポーチ)
K
L
腰周りにつける小型のバッグ。
当然ながら、バッグが腰周りに密着するので、着丈が長い服には合わせられない。MA-1など腰丈のジャケットなどとの相性が良い。
また、夏のTシャツ+ジーンズなどのあっさりした着こなしの際のワンポイントや、自転車、オートバイ乗車時の小物入れとして役立つ。
それぞれのバッグの特徴を項目ごとに整理すると下表のようになります。
種類
スタイル
体への密着度
手の占有度
荷物の許容度
ブリーフケース
ドレッシー、ビジネス
低い
常に片手を占有
書類などはOK。体積の大きいものはNG。
トートバッグ
取っ手が長い物は肩掛け可能
サイズにより幅広く対応。
ショルダーバッグ
手を占有しない
トートバッグ程では無いが、サイズにより幅広く対応。
ウエストバッグ
手を占有しない
小物のみ。
バッグパック
スポーティー、アウトドア
高い
手を占有しない
サイズにより幅広く対応するが、小物のみの収納は苦手。
バッグの素材は、主に「皮革」と「繊維」に分かれます。
皮革は多くが「牛革」ですが、中には「羊革」のものもあります。
繊維は更に「綿」「ナイロン」「ポリエステル」など多数の生地に分かれます。
主な長所と短所を下表に示します。