<例2:コートの場合>
① ②
①②こちらも①が「上:膨張色、下:収縮色」の場合、②はその逆です。
サイズは同じ服ですが、①の方が全体的にボリュームがあり、②が細めに見えませんか?
このように、「どこにボリュームを持たせるか、どこをシャープに見せるか」をその服のシルエットとは別にカラーコーディネートでコントロールする事ができます。
また逆も同様で、ボリュームを出したくないところに膨張色を持ってきたり、ボリュームを出したいところに収縮色を持ってくるとマイナス面が強調されてしまいます。
目立つ色は見る人の視線が行きやすいので、そこにアクセントとなる色を置いて視線を誘導するテクニックがあります。こういったアクセントになる色を「差し色」と言います。組合せは以下の通り。
①は特に目立つ色を置いていない。
②はインナーの胸周りに目立つ色(ここではオレンジ)を置いている。
③はジャケットに目立つ色(ここでは赤)を置いている。
① ② ③
上の①~③では、
②=視点がその人の上に行く。
③=胸~お腹あたりに視点が行く。
となります。一般には背が低い人は首に近い場所にアクセントを、背が高い人は上側にアクセントを置かないのが通例です。(詳しくは「体格の差をリカバーする着こなし」参照。)
これらを踏まえた上で、テーマカラーをベーシックカラーとした場合の実際の組み合わせ例を紹介しましょう。各色の例は、主に以下4パターンを想定しています。
①ショート丈のTopsやシャツなどにテーマカラーを配置した場合
②パンツをテーマカラーとした場合
③ミドル丈のジャケットをテーマカラーとした場合
④コートをテーマカラーとした場合