上記に各々の項目を挙げましたが、中々分かりにくいところも多いと思いますので、以下に2つの洋服を比較した実例を挙げてみたいと思います。
「シリーズ名称」は「ディティール」に内包されますし、カラーバリエーションはどちらもワンウォッシュ、価格も同じです。
こうして見ると両者の大きな違いは以下の3つになります。
ブランド(Levi'sかLeeか)
シルエット(ストレートかブーツカットか)
ディティール(どちらも伝統的な品番を受け継ぐ正統派モデル)
あとはこの3つから自分の優先順位を決めて選ぶ事で、どちらを購入するか決定できると言う訳です。
尚、こういった項目はできるだけ少ない方が選び易い事が分かると思いますので洋服を比較する際には「価格」「テーマ」などある程度自分なりの前提条件を決めて要素を絞り込むとスムーズな商品選択ができるようになります。
ここでひとつポイントがあります。
それは「価格」です。ベネトンのシャツに「8,900円→セールで3,900円で購入」とありますが、これをどちらの価格で見るかです。私の判断は「この出来で8,900円だと高いが3,900円だったら買っても良い」と思い購入しました。つまりユニクロのシャツと比較した場合、定価では勝負にならないが、セール価格だと比較対照になると言うことです。
「セール」で洋服の価値は変化する。
という事を覚えておいて下さい。
※上記比較例ではベネトンがセール価格、ユニクロが定価ですが、ユニクロのシャツはセール時には1,990円になりますので、ベネトンのシャツのセール価格の半額になり、価値バランスは変動します。
「以前から欲しいと思っていたジーンズを店頭で見て、ちょっと自分のイメージとずれがあったが、迷った挙句購入した。しかしその1週間後にもっと良いものが発売され、しかもそっちの方が好みで悔しい思いをした。」
「たまたま通りかかった店でセールをやっていて、自分がとても欲しかったアイテムを発見。『ラスト1個』であった為、定価の70%OFF=納得価格で購入。とてもいい買い物ができた。」
どちらもよくある話です。
洋服の買い物は難しいもの。いくら「自分は買い物に慣れている」と思っても同じような失敗と成功は繰り返されます。ただし上記の内容を念頭に置くことで多少なりとも失敗の確率を下げる事はできると思います。
おさらいをすると以下のようになります。
(1)買い物をする際には事前にできるだけ「項目」を減らすこと。「なんとなく」の買い物が一番危険。
(2)価格は重要。各要素のバランスやセールの事を頭に置いて買い物をしないと無駄な出費に繋がる事がある。
さらにこれに2つ付け加えます。
(3)欲しいアイテムの関連情報はある程度事前に調べておく。
(4)迷った時には買わない。
いくら(1)(2)を理屈で分かっていてもその場で情報が少なく「もしかしたら…という心配事が頭の中をぐるぐる廻り、購入を決められない場合があります。その場合、「決められない=今の自分のワードローブにそれ程必要では無い」訳なので、その場はいさぎよく買わない方が、後々良い結果になるというのが私の経験から得られた自論です。
購入に迷う場合は、それ程「お気に入り」にはならないので、買ってもあまり着ないケースが多いものです。