旅行をする際には、旅先で着替える為の洋服は欠かせません。特に一週間などの長期旅行となると、その量も多く
なり、大荷物になります。
反面、旅行は移動を伴うものなので、大荷物は旅のフットワークに影響します。
その為、旅行に際して用意するコーディネートは普段以上に効率の良さが求められます。
そこで、このコーナーではT.P.O.別コーディネートのひとつとして、「旅行に行く際を想定したコーディネート= トラベルコーディネート」の考え方、コーディネートの例について紹介します。
尚、ここでは最も身近な「公共交通機関を利用した2泊程度の小旅行」を例にとっていきます。
自動車で移動ができる旅の場合は、車中に荷物を積んでおけば良いのですが、電車、バスなど公共交通機関を移動手段として利用する場合、荷物が多くなると旅の移動の妨げになります。
よって、トラベルコーディネートの基本的な考え方は「効率的」のひとことに尽きます。
2泊と言えど、同じコーディネートばかりを続ける訳にはいきませんから、組み合わせの多様性を重視し、以下のような服の選び方となります。
ベーシックなアイテムで構成する。
シンプルでミニマルなデザインとする。
また、以下のような服を選ぶことで、効率性や快適度が上がります。
しわになりにくい素材の服を選ぶ。(形態安定素材、ニット素材など)
吸湿性、通気性に優れた素材、生地のものを選ぶ
丈夫で耐久性のある素材
動きやすいストレッチ素材
ポケットが多めで収納性のある服
スナップボタンなど、物の出し入れが容易なポケットがある服
逆に、旅行に向かない服はこのようなものです。(おおむね上記の逆の服となります。)
華奢で繊細な素材の服
過度に凝ったディティールを持つ服
ポケットがない等、収納性に乏しい服
吸湿性が悪く、蒸れやすい服
生地が硬く、疲れやすい服
尚、旅行とは言え、シンプルな服のみの構成だけではコーディネートが寂しくなる場合は、ストールやマフラー、 ベスト、帽子など、あまり荷物にならない小物を加えることでリカバーする方法もあります。
では、上記を元に、数時間で行ける観光地への2泊旅行を想定した具体的な例を紹介しましょう。
まずは旅行における活動内容と、その時のコーディネート例を下表に示します。
※肌着や靴下などは省略しています。